子供のポテンシャルってすごいな、といつも思います。
ある時、おばあちゃんの家に滞在中だった4歳の甥っ子は、どうしてもその日、東京の家に帰りたくなってしまいました。
その日は水泳教室の日で、どうしても参加したくなった様子。
予定では翌日帰る事になっていたので、母親から「飛行機は明日だから明日帰ろうね」、と諭されると、そうか、と素直に受け入れる子もいると思います。
でも、奴はあきらめない(笑)
自分の願望をかなえるために惜しみない努力と工夫をする性格の彼は考えます。
「え~、じゃあさ~、飛行機、今日のやつに乗ったらいいんじゃない?」
電車みたいな感覚なんでしょうね、きっと。
そして、母親から
「だめだよ~。飛行機は好きな時間に乗れるわけじゃないんだよ。明日のチケット買っちゃったんだから」
と言われると
「そうか~」と、少し考えてから
「あ!!僕わかった~!いい考えがあるよ、お母さん!あのさあ、チケット取り替えてもらったらいいんじゃない?今日のやつにノセテクラサイ!って言えばいいんんじゃない?」
と舌ったらずな口調で便の変更を提案(笑)
いや、まるで世紀の大発明をしたかのようなドヤ顔してるけど、たいした案でもないし(笑)
でも、彼はもう、絶対帰れる!と確信している様子。
「変更するとお金かかるからダメ。」
「え?お金かかるの?じゃあ、払ったらいいんじゃない?」
ま、まあ・・・それは、そうなんだけどね・・・
きっと彼が大人だったら、本当にお金を払って帰るでしょうね。
だって、帰りたいんだもの!って。
もう~、このシンプル君!
だけど、そこは親の支配下にある不自由な身分。
そんなに思い通りにはなりまへん。
「だめ~。それに今から乗ってもプール間に合わないよ」
「え~、間に合うよ~。東京まで何分?」
「う~ん、一時間半くらいかな。でも移動もあるしね。」
う~んと、う~んと、と難しい顔で考えています。
駅までは叔父に車で送ってもらえばいいな、とか、空港まで何分で、飛行機が何分で、とか一生懸命情報を集めて解析して・・・
で、また世紀の大発見をしたような顔で、「間に合う!プールに行ける!」と結論づけた彼でしたが、
すぐさま
〝水着がないので家まで取りに行く、という工程を外せない″
という悲報を知らされる純朴少年A(笑)
例によって、また
「途中で買えばいいんじゃない?」とか、親の財布状態なんて関係なく気軽な提案が続くのですが・・・(笑)
何を言いたいかと言うと
いつもこうして、やりたい事に突き進み、障害があってもなんとか工夫して前に突き進もうとする彼を見ていると、
とても気持ちがいい!
ということ。
大人っていつから諦めたり、
限定してしまうようになるんだろう、
と思ってしまいます。
自分も含めて。
駅でもモールでも、全速力で目的地に向かって走っていく彼。
まるでそこには、彼と目的地しか存在しないかのように。
対向者がいないかのように。
恐れも制限も存在しない世界で
全力疾走!!
「やりたいから」
「行きたいから」
「好きだから」
それ以外の理由はありますか?
と言わんばかりに。
ちょっとわんぱくで協調性もなく、多少幼稚園では問題視される事もある彼の良さが(笑)
守られ続けて、文字通り、すくすく育ってほしいな~、と思ってしまう親ばかならぬ、叔母バカなわたしです。
今週末は、是非子供に戻った気分で大人の判断を外して過ごしてみようと思います。
忘れていた自分の奥の感覚と再会できるかもしれません^^
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